スケジュールについて

・レギュラーデイ 月~木 9時30分~10時に登校 14時~14時半に下校
 ※最初はオンラインで慣れるもOK 時間相談可能 15時~17時の預かりもあり ご相談可
 
・イベントデイ 金~日 
 ※子どもたちがピクニックや現地学習を希望した場合にスケジュールします
 ※企画により時間が異なります

また真に社会に開かれた学び舎になるため、地域社会で懸命に生きる先輩方との関わりを増やしていきます。クルーが記者になり、先輩方のお仕事や生き方をインタビュー!記事やYouTubeニュースに仕上げて地域に発信していくなどしていきます

事例① 光は差し込む―不登校は不幸せではない

乾いた空気が頬を刺す冬の日、小学1年生のRちゃんの保護者であるKさんから相談が寄せられました。「実は、秋ごろからRちゃんが不登校気味で、12月には学校に1日も行けなかったんです」と、重く心を痛めるKさんは声を震わせました。原因は明らかではなく、Rちゃんは学校に関することを話そうとせず、毎日行くことを嫌がるばかりでした。Rちゃんはスポーツが好きで、パワフルな性格で知られ、新しいことにも積極的に取り組む能力があり、学校の学習も楽しんでいたはずでした。しかし、なぜか登校を嫌がるようになったのです。「最近、誰かに監視されている気がして…」と、Kさんのストレスもピークに達しているようでした。そのため、私は午前9時からのオンライン接続で毎日15分ほどの学習や会話の時間を提案し、Kさんも了承してくれました。

初日… Rちゃんはなかなか画面に姿を現さず、映るのはKさんだけでした。「おはよう!」と声をかけると、「ほら、おはようだって!」とボソボソと呟きました。もちろん、顔は見えませんでした。それでも、様々な方法を試みながら話しかけました。Kさんが代わりに、自分では言えないことを伝えました。Rちゃんが最近ハマっていることや、好きなことについて尋ねると、Kさんを通じていくつかの情報が出てきました。Rちゃんは、画面に手を出して自分の好きな宝石を見せてくれました。3日目になると、少し様子が変わりました。私とRちゃんがそれぞれ好きな「絵」を描く遊びを通じて会話が弾むようになりました。顔も画面に映るようになりました。しかし、5日目は起き上がることができず、6日目は最初から堂々と画面に現れましたが、7日目は15分遅刻し、試行錯誤が続きました。Rちゃんが繋ぎたくないと言っても、私たちは定刻には通信を開始することを約束しました。そうした努力が続いた9日目に、Rちゃんはついに学習に取り組みたいと言い出し、一緒に計算問題を楽しむ時間を持つことができました。少しずつ、活動することができるようになっていきました。

その頃、私は毎日Kさんと電話で話し、新学期からRちゃんが新しいスクールに通うことが決まりました。そのスクールは家から60分の山中に位置していましたが、親子でスクールを見学し、「ここなら通えるかもしれない」とRちゃんが言ったことが決め手となりました。Kさんも希望の光を見つけたようで、「心に余裕が生まれてきました」と言っていました。その後、Rちゃんが重い口を開き、不登校の原因はRちゃんの幼稚園の友だちが小学校になってから別のクラスになり、冷たく接してくる態度に傷ついてしまったことが判明しました。これは、複数の原因の1つに過ぎないかもしれません。深く追求することなく、Rちゃんが「今まで言えなかったことが言えるようになってきた」という状況に喜びを感じ、次の学校での生活に焦点を当てるようにしました。

3か月にわたる話し合いの中で、約50回の交流を行い、自信を取り戻したRちゃんは学習も進めるようになりました。そして新学期が訪れ、私たちは緊張しながら新しいスクールに通えるようになったRちゃんを見守りました。すると、Rちゃんは「友達といると楽しい!」と喜びを口にしました。Kさんも自信を取り戻した様子で、「私が笑顔でいると、娘も笑顔でいてくれるんです。娘が持っているパワーを信じます」と前向きな言葉を述べるようになりました。

誰しも人生の中でつまづく時期があります。また、すぐに立ち上がることができない時期もあります。不登校になること自体は、つまずきではありません。そして、無理に学校に行かせようとする必要もありません。それぞれの個別のペースや適した環境が存在します。私たちは、個性に寄り添いながら、認め合いながら、過ごすことが重要だと深く感じました。子どもたちの人生を色眼鏡で見ることなく、彼らを別の方向に無理やり導く必要はありません。この経験を通じて、多様な選択肢が広がっている今、Rちゃんが自らの意思で選び、成長していく姿を見て、「子どもたちは無限の力を持っている」と強く感じました。そして、その気づきによって、窓から差し込む太陽の光が、いつもよりもまぶしく感じられました。

人生において困難な時期が訪れることは避けられません。そのような状況で不登校になることもありますが、大切なことは、その児童や生徒一人ひとりの声を聴き、彼らの個性やニーズに合ったサポートを提供することです。私たちの役割は、彼らが自信を取り戻し、自己成長できるような環境を作り出すことです。そのためには、家族やスクール、専門家との協力が重要です。

不登校の児童や生徒が再びこうした場に戻り、自信を取り戻すまでの道のりは決して簡単ではありません。しかし、彼らが自分自身と向き合い、困難に立ち向かい、成長していく姿を見ると、その喜びは何物にも代えがたいものです。私たちは、彼らの可能性を信じ、彼らをサポートしていく決意を新たにします。

不登校の経験を持つ子どもたちは、他の子どもたちと同様に素晴らしい才能や可能性を秘めています。私たちの役割は、彼らがそれらを開花させるための環境を提供することです。彼らに寄り添い、共に歩みながら、彼らが輝く未来を築いていく手助けをすることが、私たちの使命であると信じています。

トーカに通うには?

① まずは個別相談を行いますので お問い合わせページよりご連絡をお願いいたします
② 定員に余裕があれば 入学に向けてお話や体験などをしていただきます
③ 最初はオンラインからスタートなど 状況に応じて臨機応変に進めてまいります

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