アートフェス開催!





11月27日(木)17時~20時、アートフェスティバルを開催しました。
私からは実際の子どもたちの様子から感じた成長をもとにお届けします。今回のアートフェスティバルは、トーカで初の試み。当日はたくさんの保護者の方に足を運んでいただきました。お父さま、お母さまだけではなく、少し遠方に住んでいるおじいさま、おばあさまや、トーカには通っていない同い年の友だち、習い事の先生など、子どもたちにとって大切な方々がいらっしゃいました。
そんな方々に一生懸命、自分の作品を説明する子もいれば、恥ずかしそうに距離を取りいつもの仲間たちと遊んでいる子もいて、普段私たちクルーには見せない彼らの一面も見ることができました。キャンパスにこんなにも大勢の大人たちが集まり、普段とは違う盛り上がりを見せていた本イベントは、子どもたちにとって3つの『場』になっていたと感じました。
①発表の場
子どもたちが普段トーカに来て何をしているのか、がカタチとなって人前に出る場というのが1つ目。日々の活動では、自分の好きなことをやって終わり、作って終わりということがほとんどです。プロジェクトとして取り組んでいるものでも、発表は“キャンパス内で、子どもたちへ”という囲いの中にとどまっています。しかし今回は、それらが作品となって人前に出ることで、それらに普段とは違ったスポットライトが当たりました。自分の家族だけではなく、知らない大人が自分の作品の前で立ち止まり、写真を撮り、囲んでそれについて話をしているー。作品を見てもらうという経験は、これまで自分の中だけで完結していた世界から一歩踏み出して、『他者』という外の世界へと広がります。さらに認められたという実感が子どもたちの自信につながっていき、その自信が次の挑戦へのエネルギーとなるのでしょう。
②きっかけの場
トーカ内で作品を作ることを、これまで一度もしてこなかった子もいます。外で走ることが大好きだったり、トランプやカードゲームなど「みんなで遊ぶ時間が好き」だったりと、彼らにとって「何かを作る」という行為は日常の選択肢にありませんでした。そんな子どもたちにとって、アートフェスティバルは当初「自分には関係のないこと」と捉えていたのだと思います。しかし、イベントの準備が進み、周りの子たちが作品づくりに向き合う姿を見ていくうちに「俺も何か作ってみようかな」「絵、描いてみようかな」「家で作ったやつも飾っていいの?」と意識が変わり始めた子がだんだん増えてきました。アートフェスティバルがきっかけになりアートという新たな扉を開いたのです。その結果、「初めてのやり方で絵を描いた!」「このゴミ、何かアートになりそうじゃない?」などと、子どもたちの世界が広がっているのを感じました。
③役割の場
役割・環境が人を育てる、というのは様々な分野の研究でも成果が示されており、特に教育のプログラム(モンテッソーリやレッジョエミリア等)にも意図的に取り入れられていますが、まさに今回もその「役割」が子どもたちに大きな成長をもたら中等部の数人が実行委員となり、イベントの流れを決めたり、前に立って発表をしたりと、中心的な役割を担いました。前日の「アートフェスティバルにおけるホワイトボードの活用法」を話し合った場面でも、意見を積極的に出し、議論を動かしていたのは実行委員の子たちでした。そこには当日をしっかりイメージしてどう使うのが最も効果的かを考えている姿がありました。役割を任されたことで、責任感が芽生え、その責任感が行動を変えていった。まさにその連鎖が、子どもたちを大きく成長させたのだと思います。
発表の場、きっかけの場、役割の場今回のアートフェスティバルに限らず、トーカのイベントは、子どもたちにとって日常では出会いにくい『成長の入口』をつくり出してくれます。その入口に出会うことで、子どもたちは自分の世界を少しずつ広げることができます。これからも、そんな入口を様々なイベントを通して用意していきたいと思います。

